ついにM-1も準決勝!次代のお笑い界のスターとなるべく、精鋭たちが集いました!
準決勝進出者は和牛やスーパーマラドーナといった鉄板所から、東京ホテイソンやからし蓮根などの新進気鋭のコンビ、ギャロップやプラス・マイナスといった意外なベテランまで多種多様。一方天竺鼠や四千頭身、昨年ファイナリストのさや香など、有数の実力者たちが数多く姿を消しています。正に選ばれしものたちだけの戦いといった様相を呈していますね!
今回は勝手ながら、準決勝進出者の中から決勝に駒を進めそうなコンビを、私個人の独断と偏見で考えて選ばせていただきました。
■あのベテランから無名の新人まで!M-1グランプリ2018、準決勝進出者と決勝進出予想!決勝に進むのは誰だ!?
まずは準決勝進出者を一通り見てみましょう。
・からし蓮根
・ニッポンの社長
・マユリカ
・霜降り明星
・ダンビラムーチョ
・マヂカルラブリー
・スーパーマラドーナ
・トム・ブラウン
・プラス・マイナス
・侍スライス
・和牛
・アキナ
・ミキ
・ギャロップ
・たくろう
・見取り図
・ウエストランド
・インディアンス
・かまいたち
・ゆにばーす
・三四郎
・金属バット
・さらば青春の光
・東京ホテイソン
・ジャルジャル
昨年のファイナリストはさや香を除いて順当に進んできていますね。そこに加えて、霜降り明星やさらば青春の光といった賞レースの猛者、東京ホテイソンやインディアンス等陰の実力者、侍スライスやダンビラムーチョなど無名の若手が参戦してきています。また、ギャロップやプラス・マイナスなど、お笑いファンなら知っているベテランの名も。というか、まだ結成15年経っていなかったことに驚きです。
さて、この準決勝進出者の中で、誰が決勝に残るのか、というのが最大の焦点ですが、個人的に期待値が高い順にまとめてみましたので、ご覧下さい。
■濃厚
・和牛
・スーパーマラドーナ
・ゆにばーす
「まぁ彼らは当然決勝に来るだろうな」と思うコンビ。この3組の決勝進出はほぼ間違いないとみていいと思います。ネタの出来については言うまでもなく、準決勝進出者の中でも、頭ひとつ抜けている感じがありますね。万が一彼らが準決勝で敗退して、敗者復活戦に名乗りをあげることになったら、他の芸人たちは気が気ではないでしょう。去年スーパーマラドーナが圧勝したように、手も足も出ない可能性が高い。他の芸人たちも彼らに対しては「いちいち敗者復活戦で燻らなくていいから、真っ当に正面から行って待っててくれ!」という心境なのではないでしょうか(笑)
■期待値高
・かまいたち
・アキナ
・ミキ
・ジャルジャル
・霜降り明星
・さらば青春の光
・ギャロップ
・からし蓮根
・東京ホテイソン
・インディアンス
「決勝に来ても何らおかしくないだろうな」と思うコンビです。ネタを見ていてもやはり印象が強く残ります。
ファイナリスト経験者はやはり期待値が高くなります。特にキングオブコントとの2冠を狙うかまいたちや、去年3位だったミキ、ラストイヤーのジャルジャルに対する期待感はとても大きいのではないでしょうか。2年ぶりのファイナル出場を目指すアキナとさらば青春の光にも要注目です。
ギャロップ、からし蓮根、東京ホテイソン、インディアンスの4組は、ネタを見ていて光る物がある、と感じた4組です。いずれもM-1の舞台で映えそうな漫才なので、もし彼らがファイナリストになったら、決勝の舞台を引っ掻き回してくれることでしょう。
そしてこの中で最も注目なのは、決勝初進出を狙う霜降り明星。ここ数年で飛躍的に実力と知名度を伸ばしてきているコンビは、どこまで食い下がってくるのでしょうか。決勝に居ても敗者復活戦に居ても、恐るべき存在となるのは間違いありません。
■期待値低
・マヂカルラブリー
・三四郎
・見取り図
・プラス・マイナス
・金属バット
・ウエストランド
・ニッポンの社長
・マユリカ
・たくろう
・侍スライス
・ダンビラムーチョ
・トム・ブラウン
もし決勝に進出したら「こいつらが来たか!」と思うであろうコンビです。個人的にネタの印象がやや薄いので、決勝に進むにはもう一味加える必要があるかな、と思います。特に、上沼恵美子さんへの雪辱が期待されているマヂカルラブリー。相変わらずインパクトは大きいですが、漫才かと言われるとちょっと首を傾げてしまうような…?
注目は三四郎と金属バット。普段バラエティではよく見かける一方、ネタ番組等ではあまり見かけない三四郎ですが、実は去年、一昨年、そして今年と3年連続で準決勝に進出。敗者復活戦でもなかなかの成績を残しており、今年こそ悲願の正面突破、そして松本人志さんとの対面を果たさんとしています。そして陰の実力者として名高い金属バットも、今年初めて準決勝まで進むことが出来ました。その勢いのまま決勝に進むのではないかと目されていますが、果たして…?
そして、以上の考察を踏まえた私の決勝進出者予想がこちらになります。
※順番と順位は全く関係がありません。
- 和牛
- スーパーマラドーナ
- ゆにばーす
- かまいたち
- 霜降り明星
- ギャロップ
- インディアンス
- 三四郎
- 金属バット
ワイルドカードからは、魔神無骨があがってきていますので、こちらもどうなるでのでしょうか。
これに加えて、敗者復活枠を期待値高に記したコンビの中から争うことになる、というのが私の予想です。アキナやミキ、ジャルジャルといったファイナリスト経験者が私の予想の中に少ないのは、初進出のコンビにより頑張ってもらいたい、という私の願いの表れと思っていただければ(笑)
肝心の優勝候補については、私自身のM-1での戦術、戦法を踏まえながら見ていきたいと思います。
■M-1の必勝法とは?M-1での戦い方と2018年度チャンピオン予想
M-1で披露する漫才の定石は、「手数を多く、テンポよく」とされています。そこにネタの構成力やワードセンス、会場の盛り上がりが要素として加わり、審査員に評価されます。ここでいう手数の多さとは、質より量で勝負しろ、ということではありません。分かりやすく言い換えれば、見ている人の予想を裏切るような新鮮味のあるボケとツッコミで畳み掛けろ、ということです。
この新鮮味、という所がミソで、審査員も観客も「まさかそう来るとは!」と思わず膝を打つようなボケやツッコミが求められているわけです。
そしてこの新鮮味を一番活かせるのが、決勝初進出のコンビだったりします。全国区の一番注目度の高い番組で自分たちの持ち味をそのまま新鮮で斬新なネタとして見てもらえるので、勢いにも乗りやすいというメリットがあります。
ではファイナル経験者は不利なのかといえば、決してそんなことはありません。しかしそこには、初進出者とは異なる審査基準、手強いハードルが待ち構えています。
審査員がファイナル経験者を評価するときに必ず口にするのが、「前回と比べて」や「前に見た時より」というフレーズ。例えば一昨年、去年と連続で決勝に出たカミナリは、一昨年の審査で春風亭小朝さんに「たくみさんがまなぶさんを叩くまでの間を詰めてきていて、工夫が見られた」と称賛していました。一昨年カミナリに厳しい審査を下していた上沼恵美子さんも、去年の審査では評価を上げています。
要するに、ファイナル経験者は審査員に必ず「前回からの進歩の有無」を問われるわけです。当然その進歩が見られなければ点数は低く終わってしまうでしょうし、小手先の誤魔化しが通じるような相手ではありません。お笑いを生業としている以上当然求められることではありますが、前回出場した時よりもレベルアップしていることを審査員に如実に伝えなければならないのです。当然それは尋常でなく高いハードルになりますが、乗り越えたその先にあるのはやはり、誰も見たことのない「新鮮味」「斬新さ」であり、初めてファイナリストとなったコンビには超えがたい熱狂となることは間違いありません。ハイリスクハイリターン、とでも言うべきでしょうか。自分たちがより洗練されて戻ってきたことを示してこそ、栄冠を掴むに足るのです。
こうした個人的見解を踏まえた上で、私の優勝予想は以下の通りです。
本命:ゆにばーす
対抗:和牛
私の考える最有力優勝候補は、ゆにばーす。
去年のM-1でトップバッターとして出たにも関わらず、会場の雰囲気を大いに盛り上げ審査員からも絶賛されていました。番組終了後には、もし彼らが4番手、5番手で出ていたら、順位は全く違ったものになっただろう、という意見が非常に多く出ていました。彼らはまだM-1決勝の舞台ではひとつしかネタを見せておらず、観客や審査員が感じる新鮮味も十二分に残されています。力量もネタの構成力も、何度でも見たくなる魅力に溢れていますので、今年の大本命とさせていただきました。
そして対抗馬は、世間一般の大本命とされている和牛。
実は今年の和牛は、彼らの得意とするコント形式の漫才ではなく、漫談で挑んでいるのです。当然そこには、今まで私たちがあまり目にしたことのない和牛が居ます。過去に漫談形式で優勝したのは、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、銀シャリといった猛者ばかり。3年連続決勝進出となる和牛に課されるハードルは天井知らずに上がっていきます。その高い壁を超えてくれることを期待して、和牛を対抗馬としました。
…まあ、これで二人とも決勝にすら進めなかったとなったら、赤っ恥もいい所ですけどね、私!
他にもラストイヤーを迎えるスーパーマラドーナや赤丸急上昇中の霜降り明星、インディアンスや金属バットといった若手の躍動も見逃せません。また、敗者復活枠から誰が上がってくるかもわかりませんし、笑神籤によるネタ順抽選がどう転ぶかは神のみぞ知るところです。ファイナリストも順位も、考えたところでほとんど意味はないですが、考えるだけでM-1への期待感が高まっていくのを感じます。
■最後に
M-1で戦う上で必要なのは、予想を裏切るような新鮮味のあるネタをテンポよく畳み掛け、なおかつ4分以内で綺麗に収めること。自分たちの経験と実力、特性、情熱、それら全てを注ぎ込んだネタを構成し、誰よりも上手に披露することだと私は考えています。お笑い界の総合格闘技とは言い得て妙で、M-1で披露される漫才には、これまでの彼らの全てが詰まっている、言わば芸人人生の集大成の博覧会です。
その今年の博覧会で最高の栄誉を勝ち取るのは一体誰なのか。
12月2日の決勝を、楽しみに待ちましょう。