こんにちは、スミスです
M-1も準々決勝に差し掛かり、いよいよ実力者たちの真剣勝負という雰囲気が増してきました。昨今テレビや映画で活躍している芸人さんの多くが、M-1が勃興した2000年代前半にブレイクした方たちです。なので今の若い人たちは、「この芸人さんテレビとかでよく見るけど、どういう人たちなんだろう…?」と思ってしまうことも多いのではないでしょうか。今回はそうした芸人のなかから、ナイツのお二人について紹介させていただきます。
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・大学の同門コンビ!漫才協会理事!野球ネタが得意!?コンビ名の意味は?あらゆる分野の芸人から評価される芸人、ナイツ!
ナイツは塙宣之さんと土屋伸之さんの二人によって2000年に結成された、マセキ芸能社に所属する漫才コンビです。すでに芸歴は20年近くになり、同期にも劇団ひとりや千鳥、笑い飯など第一線で活躍する芸人さんが数多くいますが、ナイツはその中でも筆頭格でしょう。何せナイツのお二人は、東京で80年以上の歴史を持つ漫才協会の役員を務めているのです。しかも土屋さんは常務理事、塙さんに至っては副会長!一般的な会社で考えたら、副社長と常務なわけですから、彼らの実力と人望がこれだけでも伺えます。また、落語芸術協会にも所属しており、落語家や講談師の舞台の前座として漫才を披露することもあるそうです。彼らの漫才の持ち味も、こうした前座の舞台が磨いたのですが、それについては後述。
ナイツの出会いは、二人が通っていた創価大学の落語研究会。塙さんが土屋さんの1年先輩で、当時は別の相方とコンビを組んで「ナイツ」を名乗っていました。塙さんが土屋さんを誘ったのは卒業後で、二人とも下の名前が「のぶゆき」だったので、当初は「Wのぶゆき」と名乗るつもりだったそうです。しかし漫才協会には「Wけんじ」という昭和の人気漫才コンビがおり、彼らの弟子と間違われそうだということで、大学時代に塙さんが名乗っていた「ナイツ」を流用した、ということです。その後の二人の活躍を見ると、Wけんじさんは何もしてないのに損をしてしまった気分かもしれませんね(笑)
二人の漫才は内外からとても評価が高いです。M-1の審査員各員を始め、漫才協会の大御所や落語芸術協会のお歴々からも賞賛の言葉を多くもらっています。特に、落語芸術協会でのナイツの師匠にあたる三遊亭小遊三師匠は、駆け出し時代から二人の活躍を温かく見守ってきているそうです。「笑点」の演芸コーナーによく出るのも、そうした縁があってのことでしょう。一般人からの評価についても、寄席の前座等年齢層が高い場によく出演することもあってか、特に年代の高い人たちからの人気が高いです。その一方、塙さんが大の野球ファンということもあって、野球でネタをいくつも作るほど造詣が深く、野球ファンからもマニアックな知識を練りこんだネタを高く評価されています。私も野球が好きで昔からよく見ているので、ナイツの野球ネタには毎回大笑いしてしまいます。同じくお笑い好きですが野球に興味のない姉には、伝わらないようですが…。
・はなわと兄弟!ナイツ(芸人)のボケ、塙宣之のプロフィール!身長、年齢、出身大学について!
塙 宣之(はなわ のぶゆき):1978年3月27日生まれ、173cm,70kg,A型、
千葉県出身、趣味…野球観戦、大相撲観戦
塙さんはナイツのボケ担当で、ネタ作りも担当しています。三人兄弟の三男で、二男が同じく芸人のはなわさんです。はなわさんといえば「佐賀県」で大ヒットしていますが、塙一家は元々千葉県出身で、佐賀県に引っ越したのは宣之さんが小学校5年の頃でした。佐賀県に引っ越した数年後、塙さんはクイズ番組に出ていたダウンタウンの松本人志さんがボケまくるのを見て衝撃を受け、芸人を志すようになったそうです。その後創価大学に進学し落語研究会に所属。その中には、エレキコミックのやついさんやどきどきキャンプの岸さんも居たそうです。「いつか松本さんの前で漫才がしたい」という一念で漫才師となった塙さんは、M-1という大舞台でそれを叶えています。正に漫才ドリーム!現在でも松本さんに心酔しているようで、ネタ作りの際には松本さんを意識することが多い、と語っています。00年代に頭角を表した芸人でダウンタウンに影響を受けたと語る人は多いですが、ナイツはその中でも随一の出世頭といえるでしょう!
心の中に偉大な漫才師を抱いているためか、塙さん自身もネタや舞台に対して非常に真摯に向き合っています。同じネタでも、どういった客層か、どういった舞台かによって内容やスピードを微妙に変えたり、最新の時事を積極的に取り入れていったりします。分析力も非常に高く、塙さんが語るM-1論はお笑いファン必見です。
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/interview/knights_hanawa/4034
また、漫才協会の副会長に就任したことについても、「自分が成長する機会、挑戦する機会を与えてもらってよかった」と語っています。こういう自分の成長、発展に貪欲な人こそ大きく伸びていくんですよね。見習わないと!
・地味にイケメンなメガネ!ナイツ(芸人)のツッコミ、土屋伸之のプロフィール!身長、年齢、出身地について!
土屋 伸之(つちや のぶゆき):1978年10月12日生まれ、179cm,68kg,AB型
東京都出身、趣味…競馬、ラーメン食べ歩き
土屋さんはナイツのツッコミです。ネタにおいてはボケの塙さんが圧倒的に目立つので、かつては「じゃない方芸人」の一人に数えられていましたが、今は然程でもなく、漫才協会でも常務理事という高い地位に就いています。
土屋さんの立身出世の裏には、二人の女性が大きく関わっています。一人は土屋さんのお母様で、元演歌歌手の津島明希さん。彼女はマセキ芸能社に所属しており、土屋さんがコンビを組んで芸人の道を進むことにした際に、マセキ芸能社の会長を紹介し、その縁で今の事務所に在籍することになったそうです。
もう一人が土屋さんの奥さん。元六本木のNo.1ホステスで、土屋さんとは3年の交際を経てゴールインしました。土屋さんはかなりの恐妻家として知られており、ガラケーで女性共演者について調べた履歴を見つけて圧し折ったことが何度もあるそうです。焼きもちにしても怖いですね…。特に下ネタが大嫌い(塙さんの下ネタにツッコミを入れるのは良いらしいです)で、かつて深夜番組で土屋さんが女子大生に性教育をするという企画に対し、奥さんは番組スタッフに電話で直接抗議したそうです。
一見夫のネタにまで口出しする怖い奥さんと思われてしまいがちですが、その一方よくよく考えてみると、ナイツは芸人の中でも非常に健全なイメージがありませんか?塙さんが下ネタでボケるにしても、この10年以上大きく印象を損なう事態に陥っていないですよね。下ネタを嫌う奥さんの徹底した監視があるからこそ、ナイツというコンビの評価が下がることが防がれ、広い年齢層からの支持が保たれていると言えるかもしれません。内助の功、という言葉がピッタリですね。また、現在土屋家は長男長女の二児を抱えており、仲睦まじさが伺えます。
ちなみに、土屋さんの眼鏡は伊達ですが、かなりひどい近視らしく、自宅や仕事場ではコンタクトレンズや近視用の眼鏡をかけているそうです。長くテレビで活躍しているしそこそこイケメンなので、ベストメガネドレッサーにノミネートされていてもおかしくないと思うのですが、みなさんはどう思われますか?
・独演会、立ちトーク、芸人先生、どこでも大活躍!野球にドラえもん、最新時事ネタ、何でもござれ!ナイツの新作漫才2018!
ナイツの漫才といえば、何と言ってもボケの手数の多さ!塙さんが一方的にボケて、土屋さんがそっとそれを訂正しつつ進行していくナイツのネタ。そのボケの数は3分間で100個を超えるとされ、塙さんの心の師である松本さんもM-1の審査の場で「何個笑い入れとんねん!」と称賛していました。
前述の通りナイツは寄席の前座等の舞台に立つことが多かったのですが、こうした舞台では15分を超える長尺になることも珍しくありません。この長い時間に対応したネタを模索するうちに、現在のスタイルに行き着いたそうです。基本的には「Yahoo!」を「やほー」と言い間違えるような言葉遊びのようなボケが多いですが、客層や舞台を考えて間違え方を変えたり、最新の時事ネタを盛り込んだりしています。この柔軟性の高さが、幅広い年齢層から人気を獲得するに至った秘訣なんですね!
こうした漫才を繰り広げている彼らは、当然トーク力も抜群に高いです。アメトークを始めトーク番組によく呼ばれますし、テレビ朝日の「林先生の今やる!ハイスクール(現.林先生の今でしょ!講座)」では塙さんが講師として林先生に漫才のイロハを教えています。前述の塙さんの漫才に対する姿勢を踏まえて見てみて下さい!
以上がナイツについての説明です。現在の活躍が、確かな実力と実績に裏付けられたものであることを感じていただけたかな、と思います。漫才に対する造詣も深いですし、そのうちM-1の審査員に抜擢されてもおかしくないんじゃないかな、と個人的に考えたりしています(笑)
最後に、こちらの動画を紹介させていただきます。よくある解散ドッキリですが、まさかまさかの展開に。ナイツのコンビ仲、絆の深さを垣間見ることが出来ます。号泣必至ですので、視聴前に厚手のハンカチを用意しておくことをおすすめします。